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干渉低周波 頻尿尿失禁治療器

干渉低周波治療器は、薬に頼らない頻尿・尿失禁の治療です。下腹部とお尻の専用パッドをあてて、約20分間専用チェアに座っているだけで治療が終わります。保険診療で、最初の3週間は週に2回、その後は2週間に1回を継続します。効果は個人差がありますが、軽症の方ではもともと飲んでいた薬が不要となることもあります。もちろん薬と併用も可能です。

こんな症状に心当たりはありませんか?

 

☑︎ 排尿後すぐにまた尿意を感じる
☑︎ 夜中に何度も目が覚めて尿にいく
☑︎ 急に強い尿意が出て間に合わない
☑︎ 手を洗うとおしっこが漏れそう

☑︎ くしゃみ、咳、大笑いで漏れる
☑︎ 重い物を持ったり階段で漏れる
☑︎ ゴルフやテニスで漏れる
☑︎ 前立腺癌の手術後に尿漏れ

 

尿のトラブルというのは厄介なものです。

尿の回数が多いだけでもかなり生活は制限されますし、漏れてしまうとなるとなおさらです。

このような症状は男女とも認められます。

男性では主に前立腺肥大症から来ることが多く、女性では過活動膀胱、腹圧性尿失禁が原因となります。

また特殊な状態として男性で前立腺癌の手術後の腹圧性尿失禁などもあります。

 

 

干渉低周波治療について

「干渉低周波治療」は、「干渉低周波」という弱い電気で、膀胱周囲の筋肉や神経を刺激します。

もちろん細かい点は違うのであくまで理解しやすくするための例えですが、家電量販店や通信販売などで、肩こりの治療を行う「ピクピク」する機械の、尿失禁治療に特化した正式な医療機械という感じです。

 

 

  • ジェンダーレスで、保険適応
  • 腹圧性/切迫性尿失禁に効果
  • 着衣のまま1回20分で終了 
  • 治療中は読書音楽でリラックス
  • 痛みはほとんどありません

 

干渉低周波治療の適応

前立腺肥大症、過活動膀胱、腹圧性尿失禁などにより、尿意切迫感、尿漏れがある方が適応です。

前立腺肥大症はこちら

過活動膀胱

腹圧性尿失禁

 

これらの病気は、骨盤底筋体操、膀胱訓練といったセルフケアも有効ですし、もちろん飲み薬による治療も人によってはかなり有効です。

 

 

「干渉低周波治療」はこれらの治療でも効果が不十分、という方に同時併用が可能です。

また、骨盤底筋体操、膀胱訓練がどうしても続かない、薬の治療にはちょっと抵抗がある、という方には、これら単独で行っても効果が十分期待できます。

 

 

干渉低周波は、以下のような効果があると言われています

 

  1. 膀胱周囲の筋肉や尿道括約筋、骨盤底筋を刺激することで尿を我慢する筋肉を鍛える 
  2. 排尿をつかさどる神経を刺激して、過敏になりすぎた排尿反射を抑える 
  3. 膀胱周囲の血流を改善する

 

 

これにより、尿意を我慢できずに漏れる「過活動膀胱」、尿を我慢する筋肉が弱りお腹に力が入った時に漏れる「腹圧性尿失禁」のいずれにも効果を認めるわけです。

実際、さまざまな医学論文などから、「干渉低周波治療」だけで頻尿、尿漏れの症状が治ったという方が約30%、ましになったという方も含めると70%程度とされています。

 

干渉低周波治療の実際

具体的な治療は、下腹部と臀部に専用パッドを貼り、着衣のまま椅子に座って1回20分で終了します。

痛みはほとんどなく、治療中は読書や音楽などでリラックスできます。

最初の3週間は週に2回、その後は2週間に1回が保険適応となります。もちろん効果には個人差がありますが、ハードルのかなり低い治療ではあります。

 

当院では2021年6月に発売された最新の「ペリネスタ Périnéesta」という「干渉低周波治療」の機械を導入します。

また、リラックスして治療が受けられるように専用の「治療室」も完備しております。

 

ご希望の方は、WEBやLINE、電話からの予約・問い合わせ、受付や診察室で直接スタッフや担当医に伝えていただいても結構です。

 

 

禁忌・禁止事項

① 植込み型電子装置(例えば、心臓ペースメーカー)を装着した方
② 高度な末梢循環障害による知覚障害者、温度感知喪失者、酒気を帯びた方
③ 循環血流量増大によって、悪化しうる状態の方
④ 悪性腫瘍のある方
⑤ 妊婦(胎児への影響が解明されていません)
⑥ 産後の安静時の方、月経時の方
⑦ その他、医師が不適当とみなした患者。

 

泌尿器科専門医 石村武志

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