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おねしょアラーム

おねしょアラームとは、オムツ内にセットされたセンサーが、おねしょをすることで、おしっこの水分に反応してアラームを鳴らす装置です。「おねしょをした後に起こされても、、」と思うかもしれません。しかし、アラームにより毎回目を覚ますことを繰り返していると、寝ている間でも尿意を感じたら目が覚めるようになるというから不思議です。また、おねしょアラームを使用すると膀胱の大きさが大きくなったり、寝ている間に作られるおしっこの量が減るといった効果もあると言われています。

 

目次

 

夜尿症(おねしょ)は普通?

2歳児の2人に1人、4歳児で4人に1人はおねしょをすると言われています。つまり、幼稚園児までのおねしょは普通ということです。

では、5歳以上ではどうでしょうか。小学校1年生で10人に1人、6年生では20人に1人 つまりクラスに1人か2人、そう言われると、少し悩んでしまうような気もします。ちなみに5歳を過ぎてからも、おねしょが1ヶ月に1回以上あれば「夜尿症」(やにょうしょう)といいます。

夜尿症についてはこちら

 

おねしょは治療が必要?

「夜尿症」はほとんどの場合、成長にともなって少しずつ自然に治りますが、適切な治療をすることでより早く治ります。まずは生活指導を行います。気をつけるのは以下の点です。

 

  1. 昼間のあいだは水分をしっかり摂る
  2. 幼稚園や学校から帰ったら水分を控える
  3. 夕食の時間が遅くならないようにする
  4. 夕食がすんで寝るまで2時間は空ける
  5. 塩分を摂りすぎない
  6. 寝る前に必ずトイレに行く
  7. 布団に入る直前にもう一度トイレ行く

 

もしもこれを全部試しても治らなければ、飲み薬もしくはおねしょアラームによる治療が一般的です。

特に病気ではない「おねしょ」で薬を飲むのに抵抗を感じる親御さんも多いと思います。もしも、間近にお泊まり行事が控えているのなら、即効性のある薬もよいでしょう。

ただ、差し当たって急いでいない時は、まずは「おねしょアラーム」をお勧めします。おねしょアラームは効果が出るまでに最低3ヶ月はかかると言われています。お泊まり行事などがいずれは訪れることを見越して、小学校に上がるくらいで治療を開始してみではどうでしょうか。

 

おねしょアラームとは

おねしょアラームとは、寝る前にセンサー付きの専用パンツを履いて寝て、もしもおねしょをしてパンツがぬれた場合、音・振動・光で目が覚める、という装置です。

お子さまがアラームで目覚めない場合は親御さまがお子さまを起こします。そして、トイレで残りのおしっこを出してもらうようにします。

当院で採用する「ピスコール」という製品は、スマホの専用アプリと連動させて、Bluetooth接続することで記録を残すことができます。また、スマホ側にもおねしょが通知されるので、別々の室で寝ていても、お子さまを起こしてあげることができます。

「おねしょをした後に起こしても、、」と思うかもしれません。しかし、アラームにより毎回目を覚ますことを繰り返していると、寝ている間でも尿意を感じたら目が覚めるようになると言われています。

また、その他にも、おねしょアラームを使用すると膀胱の大きさが大きくなったり、寝ている間に作られるおしっこの量が減るといった効果あると言われています。

これを続けることで、数ヶ月するとおねしょがなくなります。薬による治療を試す前におねしょアラームを購入して試してみるのもよいでしょう。

 

おねしょアラームの利用方法

ちなみに、おねしょアラームによる治療は、残念ながら保険診療が適用されません。ネット通販などで数種類ある「おねしょアラーム」を購入して自分自身で試してみても良いと思います。また、当院では医療監修のもと作成されたおねしょアラーム「ピスコール」のレンタルを行っています。

ピスコールについてはこちら

 

おねしょで悩み始めて深刻になってしまうと、親御さまもお子さまも辛いものです。特に、非常に真面目なお母さんと、照れ臭いのであまり向き合っていないふりをしているけど、実は気にしているお子さんの組み合わせは、本当に見ていてかわいそうだと思います。

あまり思い詰めるといいことはありません。本格的に悩み始める前に、ふんわりと治療を始めるくらいがちょうどよいのかな、と個人的には思います。そして、ご自身が子供だったときのことを思い出して、とにかくおねしょをすることを怒らないであげてください。

 

泌尿器科専門医 石村武志

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