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おちんちんが痛い腫れている

大事な部分が普段と違った様子だったり痛かったりすると、とても心配だと思います。陰茎(おちんちん)が痛くなったり、腫れたりする病気には、嵌頓包茎、亀頭包皮炎、性器ヘルペス、梅毒、陰茎浮腫、陰茎折症、持続勃起症などの病気があります。泌尿器科を受診しましょう。

 

目次
    1. 嵌頓包茎
    2. 亀頭包皮炎
    3. 性器ヘルペス
    4. 梅毒
    5. 陰茎浮腫
    6. 陰茎折症
    7. 持続勃起症

 

 

色々なおちんちんの腫れ、痛み

ひとくちにおちんちんが腫れて痛いと言っても、さまざまです。

腫れがひどかったり、少し腫れてたり、ただれたようになっていたり、浮腫んだようになっていたり。

とても痛かったり、あるいは少しだけ痛い、場合によっては痒みがあったりするかもしれません。

 

ここでは、さまざまなおちんちんの痛みや腫れを起こす病気をあげていき、それぞれの症状の違いを言葉で説明します。

 

自分自身の症状に一番近いと思うものがあれば、その病気の詳しい説明へのリンクも続けて掲載しています。

なかには伝わりにくい表現もあるかもしれません。自分の病気がなんなのかはっきりしないと不安でしょう。そんな場合は迷わず泌尿器科を受診してください。

 

おちんちんが腫れて痛む起こす病気

1.嵌頓包茎(かんとんほうけい)

嵌頓包茎はおちんちんの腫れを起こす病気のなかでも、わりと重症の部類に入る状態です。

 

こどもでも大人でも、普段はかぶっているおちんちんの皮を無理矢理むいた場合に起こります。

元通りにかぶようと思ったけど戻らないからそのまま放っておいたら、とても痛くてまるでUFOのように腫れてきた、という場合は嵌頓包茎です。

 

 

亀頭の根本を取り巻く包皮(おちんちんの皮)が、まるでネックウォーマーのようにブヨブヨと腫れてきます。痛みもそこそこあります。

また腫れた包皮のせいでしめつけられるため、亀頭の部分については、腫れはあまりないものの赤黒くなってしまっていることがあります。

おちんちんの皮を剥くときに、若干窮屈な感じがする人が、むきっぱなしにしていると起こりやすくなります。

 

自分自身でも、気合いで元に戻せばやがて治りますが、難しいことが多いです。

時間が経てば経つほどにむくみが出て腫れがひどくなり元に戻しにくくなるので、根性で自分で戻すか(戻す時めちゃくちゃ痛くても、元に戻れば腫れは引いてきます)、いそいで泌尿器科を受診しましょう。

嵌頓包茎についてはこちら

 

2.亀頭包皮炎

こどもはほとんどが仮性包茎です。これ自体は病気でもなんでもないのですが、おしっこをした後などは余った皮の部分に多少はおしっこがついて残り、じめじめした状態となりやすいです。

泥遊びや土いじりなどをして、不潔な手でおちんちんを触った後におちんちんが腫れてきたという場合、亀頭包皮炎の可能性があります。

 

 

最初の時点では皮の部分だけが少し赤みを持って少しだけ腫れて、おしっこをするときに痛いからおしっこをしたがらない、などという症状が多いと思います。

その状態が数日続くこともあれば、場合によっては炎症がさらにひどくなって亀頭の部分まで赤く腫れてきて、ぬるぬるとした感じにただれてくることもあります。

 

また大人でも、お風呂でおちんちんをゴシゴシ洗いすぎたり、自慰や性行為でおちんちんを擦りすぎたあと、赤く腫れてきた、という時は、亀頭包皮炎かもしれません。

亀頭包皮炎は、通常一般的な細菌、つまり雑菌がもとで起こります。

この場合、抗菌薬が入った炎症を抑える軟膏を塗布することで、うそのように数日で治ってしまいます。

本来おちんちんの皮は、血流が豊富でキズや炎症に強い組織なのです。

 

しかし、糖尿病をお持ちの大人の場合などは、「カンジダ」というカビの一種が原因で亀頭包皮炎になることもあります。

この場合は、白っぽいカスが大量に出ることが多く、なかなか自然には治らないこともあります。

 

 

最近では、糖尿病の治療薬として「SGLT-2阻害剤」という薬を飲んでいる方が増えてきました。

血液中の糖分を強制的に尿の中に排泄することで、血糖値を下げる薬で、腎不全や心不全の進行も抑えることができると言われます。

余分に摂取した糖分をキャンセルできるというわけで、特に肥満のある比較的若い方などによく処方されます。

 

糖尿病の方は、もともと高い血糖値の影響で体の免疫を担当する白血球の働きが落ちており、感染を起こしやすいと言われています。

また肥満の方はおちんちんの付け根が脂肪で埋もれることで、おちんちんの皮がかぶりがちです。

そこにきて、「SGLT-2阻害剤」を飲むと、おしっこには細菌やカンジダの「エサ」となる、あま〜い糖分が増えることになります。

 

 

これがあまったおちんちんの皮に付着することで、細菌性、カンジダ、いずれの亀頭包皮炎も起こしやすくなりますが、特にカンジダが多いようです。

逆に健康な男性の場合は、多少仮性包茎でもよほど1日に何度もごしごしおちんちんを洗いすぎたりしない限り、滅多にカンジダ亀頭包皮炎にはなりません。

 

少なくとも私が経験したカンジダ亀頭包皮炎の患者さまは、ここ数年だけで、それまでの20数年間と同じくらいいた気がします。

 亀頭包皮炎についてはこちら

 

3.性器ヘルペス

性器ヘルペスは「単純ヘルペスウィルス」というウィルス感染で起こる病気です。

主に性行為で感染しますが、うつっても全く症状が出ないことあります。

 

症状が出るとすると、亀頭や包皮、肛門周囲などに、最初はピリピリ、ムズムズした痛みのような違和感が出て、やがて赤いブツブツができてきます。

赤いブツブツは水ぶくれとなってきて、最終的にはかさぶたになって枯れて10日くらいで自然に治ります。

 

 

ただ、人によっては治るまでの間、ピリピリ、ズキズキした痛みがかなり強く出ることがあります。

痛みがひどくて歩けなかったり、そけい部のリンパ節が腫れたり、熱が出る方もたまにいます。

 

また一度感染するとそのウィルスは一生体内に残り続けます。ウィルスが残っていても、多くの方は特に気づかず過ごされています。

ただし、人によっては疲れて体の抵抗力が落ちた際などに、同じようにピリピリムズムズから始まる皮疹が出現します。

この場合は性行為の有無とは関係なしに発症することになります。抗ウィルス薬を飲んで治療をします。

性器ヘルペスについてはこちら

 

4. 梅毒

近年増加しつつあり問題となっている性感染症の1種です。

 

 

性行為のあと数週間から数ヶ月後に、陰茎や陰嚢、肛門周囲に赤く爛れた潰瘍やしこりのようなものができます。

よくあるパターンとしては亀頭のカリの部分にアズキ大のえぐれたような皮疹で、えぐれている部分の周囲は触ると少し硬くなっているような感じです。

痛そうな見た目の割に、あまり痛みはないことが多く、放置すると数週間で消えてしまいます。

 

しかし決して治っているわけではなく、やがて梅毒は進行して全身に皮疹ができるようになります。抗菌薬で治療すればほぼ確実に治る病気ですので、心当たりのある方は、必ず泌尿器科を早めに受診しましょう。

梅毒についてはこちら

 

5. 陰茎浮腫

(むくみ)の一環として、陰茎の包皮が腫れる場合があります。陰茎包皮はよく伸びるうえに、皮下組織がルーズなため、下半身にむくみが出た時に腰回りや足などよりも、浮腫が目立ちやすいのです。

「おちんちんが腫れているので見てください」と言って泌尿器科を受診されたおじいさんが、実は心不全で全身に浮腫が出ており、おちんちんが腫れているのは単なるその一部の症状だった、というのは時々あることです。

 

この場合は、おちんちんを手でぎゅーっと絞ると、スポンジから水分が抜けるように浮腫が取れて腫れもマシになるという特徴があります。

 

基本的は利尿薬などで心臓の負担をとってあげる内科的な治療が必要となります。

もちろん心不全の元となる、心臓の病気がないかどうかを調べることも重要です。

 

5.陰茎折症

「陰茎折症」(いんけいせっしょう)とは主に性行為中など、勃起した状態の陰茎に、外から力が加わり、読んで字のごとくおちんちんが「折れてしまう」病気です。

朝勃ち状態の時に子供が乗ってきた、とかいう方もいます。気をつけなければいけません。

 

私は泌尿器科医を25年間していますが、この病気になった方を10人程度しか見たことがありません。

というわけで、そう滅多になる病気ではないことは確かです。

 

ポキッ!

 

折れる瞬間に「ポキっ」と音がすると成書や論文にも書いてあります。実際、患者さんはそのように言っていました。

 

勃起状態のおちんちんは、「白膜」という比較的しっかりした膜の中にある「海綿体」のなかに血液がパンパンに詰まることにより、硬くなっています。

この「白膜」が破れてしまうと、勃起のために充血していた海綿体から内出血を起こし、陰茎が腫れ上がります。

 

 

写真はあくまでイメージですが、実際この病気はある意味もっとひどいかもしれません、、

 

おちんちんの皮はよく伸びるので、内出血をすると止まりにくく、おちんちんがマンゴーくらいの大きさまで赤黒く腫れ上がります。

 

緊急手術をして破れた白膜を縫い合わせてあげないと、内出血は止まりませんし、後遺症として勃起不全が残ります。

 

6.陰茎持続勃起症

文字通り、勃起したおちんちんが治らなくなってしまう病気です。

この病気もやはり稀で、私が25年間泌尿器科をしてきたなかで、10人程度しか見たことがありません。

 

事故などで陰部をぶつけて海綿体に流れ込む血液が異常に増えてしまった場合に起こります。

また、精神科の治療薬やED治療薬などで、海綿体から出ていく血液の通り道が塞がれた場合などにも起こります。

 

特に最近はED治療薬が増えたせいで、それが効きすぎてこの病気になる方が増えているとも聞きます。

 

勃起した状態がずっと続くなんて、、とEDで悩む方は羨ましく思われるかもしれませんが、とんでもありません。原因にもよりますが、とても痛いのです。

 

また、これも原因によりますが、治療も麻酔をかけないとできないような痛いものがあります。どんな治療かはあえてここでは説明しないこととします。

実際の患者さまに何度かこの治療をしたことがありますが、想像しただけでEDになってしまいそうなくらいです。本当にかわいそうでした、、

 

ただし、早めに治療しないと、陰茎が壊死をおこして腐ってしまったり、後遺症としてEDが残ったりしますので、医療機関を必ず受診しましょう。

 

泌尿器科専門医 石村武志

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