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尿流量検査

「尿流量検査」は、「ウロフローメトリー」や「UFM」とも言われます。患者さまには「尿の勢いを調べる検査」と説明することがほとんどです。

 

尿をためるための「うつわ状」の器械に向かって排尿をすると、尿の勢いを測定してくれる検査です。結果は「1秒あたり何mlの尿が出ているか」を表すグラフと数字で表されます。当然、尿の勢いがよければ数字は大きくなりますし、勢いが弱ければ数字は小さくなります。

また勢いのよい排尿が最後まで続くのか、最後の方はだんだんと弱くなって途切れ途切れになるのか、全てで終わるまでどのくらい時間がかかったのかなども、グラフを見ることで把握できます。

EBMに基づく前立腺肥大症診療ガイドラインより

 

泌尿器科では尿の勢いが弱くなる病気がたくさんあります。その中でも、代表的なものが「前立腺肥大症」「神経因性膀胱」です。尿の勢いが弱いとクリニックを受診される方には、まず問診を行います。その症状でどのくらい困っているかというご自身の感じ方が最も重要だと思っています。

 

一方で、ではどのくらい症状が強いのかを客観的に知ることも大事なのです。そのためには、まず先ほどの問診で聞いた内容を「スコア化」して、数字で表すことがよくされます。国際前立腺症状スコア(IPSS)や過活動膀胱症状質問票(OABSS)というものがあり、それぞれ、4〜8つの質問に答えて、症状の重症度を判断します。

 

そしてこの「尿流量検査」で、実際どの程度尿の勢いが弱いかを調べるわけです。「尿流量検査」には以下のようなメリットがあります。

 

    1. 全く痛みなく排尿状態を確認できる
    2. 数分で検査が終わる
    3. 客観的に排尿状態を確認できる
    4. 薬などの治療の効果が目に見えてわかる

 

一方、「尿流量検査」の注意点として、以下のようなものがあります。

 

    1. 尿が溜まっていないと検査ができない
    2. 検尿のあとでは検査ができない
    3. 検査で緊張するといつも通りの排尿ができない

 

そこで「尿流量検査」を行う予定の日は、尿を溜めた状態で受診してもらう必要があります。また尿検査のため尿を採取してしまうと、次にたまるまで時間がかかってしまいます。そこで、今朝当日に限って、前もってお渡しする容器をに自宅で採取した尿を入れてきてもらうようにします。

 

また「尿流量検査」は、「残尿エコー」とセットで行われます。「残尿エコー」には、「腹部超音波」で用いる検査機械を用いる場合と、専用の超音波機械によるものがあります。いずれもゼリーをつけた超音波端子(プローべ)を下腹部に押し付けて、排尿後に残った尿量を測定する検査です。

 

泌尿器科専門医 石村武志

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